猫の体に寄生するノミやダニ、外に出ることのある猫の多くが保有しているとされています。
「ノミやダニなんてたいしたことないだろう」と甘くみてはいけません。
小さな小さなノミやダニであっても猫の体に寄生して繁殖することで、さまざまな健康被害が引き起こされるからです。
では猫のノミやダニを放置するとどんな悪影響があるのでしょうか?
効果的な対処法は?
そこで猫に寄生するノミやダニについて解説します。

猫ちゃんのノミ・ダニ対策としてどんなことが効果的なのかな?
猫ちゃんをノミやダニから守ってあげよう!
猫がノミやダニによって引き起こされる症状とは?
ネコノミ
ノミにはさまざまな種類がありますが、このうち「ネコノミ」という種類が猫の体に寄生します。
体調はわずか2~3mmほど、温かく湿った環境を好みます。
ネコノミの寄生によって引き起こされる症状には以下のようなものがあります。
主な症状
- 痒み
- アレルギー
- 脱毛
ノミは猫の体から吸血してそれを栄養源に生きています。
少数のノミでしたら吸血されてもたいした影響はありませんが、ノミが増えると吸血によって傷ができて痛みを感じたり、皮膚炎や貧血が引き起こされます。
ノミに寄生されている猫は足で頻繁に体を掻くのが特徴です。
またノミはアレルギーの原因にもなります。
これは体内でネガ・プロスタグランジンという物質が産生されて痒みの元になるからです。
ノミによってアレルギーを発症すると、背中や腰、尻尾の付け根あたりまでの毛が抜け落ちたり、皮膚が炎症を起こし赤いブツブツやカサブタができることがあります。
ダニ・マダニ
カーペットや畳を生息場所とするダニ、草むらなど屋外に生息していることの多いマダニは温かく湿った環境を好みます。
目に見えないほどとても小さく、猫の体よりも目の周りや耳によく寄生しています。
ダニ・マダニが寄生することで引き起こされる症状には以下のようなものがあります。
主な症状
- 皮膚炎
- 耳ダニ感染症
- 脱毛
ダニやマダニに吸血されると激しい痒みを感じたり、脱毛したりします。
マダニは貧血を引き起こすこともあります。
また耳ヒゼンダニと呼ばれる種類のマダニが耳の中に寄生し、そのまま放置すると外耳炎が引き起こされる可能性があります。

放置してしまうとどんどん症状が悪化してしまうこともあるニャ‥。
痒そうにしていたら、ノミやダニがいないかチェックしてあげて!
ノミやダニの対処法
ノミを潰してはダメ!
猫の体についているノミを見つけたからといって潰してはいけません。
卵を持っているメスのノミを潰してしまうと、卵が広く拡散してしまいそれが幼虫になることで余計に繁殖させてしてしまうからです。
潰したくなってもここは我慢して他の対策を実行しましよう。
小まめなトリミング
猫の体についたノミやダニを取り除くためには、ブラッシングやシャンプーなどのトリミングが効果的です。
トリミングの頻度は外出している猫と室内飼いの猫では異なり、外出している猫は小まめなブラッシングが必要です。
家の中は屋外ほどノミが居ないため、それほど頻繁にブラッシングを行わなくても大丈夫ですが、それでも月に2~3回は行いたいところです。
「ノミトリブラシ」と呼ばれる専用のクシを使うとノミを潰さずに取り除くことができます。
猫がシャンプーを嫌がる場合は、水を使わないドライシャンプーを利用しましょう。
徹底した部屋の掃除でノミダニを駆除
室内のノミやダニを駆除するために掃除を徹底しましょう。
ノミはもともと外に生息しているもので、完全室内飼いであれば家の中にノミが持ち込まれることはほとんどありません。
しかし、ダニはカーペットや畳、布団などに生息しています。
ホコリが溜まる場所もノミやダニが好みます。
フローリングは掃除機やホウキでホコリやゴミを掃除して、雑巾がけして細かなチリを取り除きましょう。
掃除機をかけにくいカーペットはコロコロが便利です。
粘着テープによって、ノミやダニをしっかりと取り除くことができますよ。
猫が使っているベッドを洗う、干す
外出する猫は、体にノミをつけて家に帰ってきます。
そのノミは猫がいつも使っているベッドに付着して、温かい環境を好むため繁殖してしまいます。
そこで、猫が使っているベッドを定期的に洗濯する必要があります。
60度以上のお湯で10分以上洗うと駆除することができます。
またノミやダニの卵や幼虫は強い光に当てることでその多くが死滅します。
洗濯だけでなく、天気の良い日は直射日光の当たる窓辺などで部屋干しましょう。
スポットタイプのノミダニ駆除剤を使う
猫の体についたノミ退治にはスポットタイプの駆除剤が有効です。
1ヵ月程度効果があり体に付着したノミやダニを駆除してくれます。
使用頻度は月に一回が目安です。
ただし、猫が薬を舐めてしまうと中毒を起すこともあるので注意してください。

どの方法もすぐにできるものばかりニャ!
さっそく取り入れてあげてネ☆
ノミやダニによる症状を発見したら動物病院へ
いくら予防しても、猫の体にノミやダニが寄生して皮膚炎や脱毛などが発生したときは、早めに動物病院を受診しましょう。
市販の駆除剤は予防効果はありますが、猫の体に既に寄生しているノミやダニに対しては無力です。
医薬部外品の治療薬も市販されていますが、効果は強くなく持続しないようです。
動物病院では動物用医薬品と呼ばれる、獣医だけが使用できる薬で治療してくれます。
市販の医薬部外品よりも効果が高く、1~2日程度で駆除できます。
成虫を駆除するに留まらず、表面化していないノミの卵や幼虫が育つのも防いでくれます。
効果は1ヶ月以上続くため、安い薬を頻繁に使うよりコスパが良いのもメリットです。

市販されているものよりも、病院で処方してもらう方がおすすめニャ!
猫ちゃんのために面倒くさがらずに連れて行ってあげてネ☆
まとめ
猫の体に寄生するノミやダニは放置すると痒みや皮膚炎、脱毛が引き起こされるため早めの対処が必要です。
ノミを見つけても潰さないように、卵を持っているメスのノミを潰すとかえって拡散させてしまい繁殖を促してしまいます。
このようなノミやダニによる健康被害を予防するためには、小まめなブラッシングとシャンプー、徹底した部屋の掃除、猫が使っているベッドを洗ったり干したりする、スポットタイプのノミダニ駆除剤を利用するといった対処法を実行してください。
猫の体にノミやダニが寄生して症状を発見した場合は早めに動物病院を受診しましょう。
動物病院で処方される動物用医薬品は市販薬よりも効果が強く長く持続します。
1~2日程度でノミやダニを駆除することができ、卵や幼虫が育つのも防いでくれます。

わんにゃんラボ編集部

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