犬の場合は体を清潔に保つために定期的にトリミングを行うのが普通です。
しかし、自分で体を舐めて毛づくろいする猫にはトリミングが必要なのでしょうか?
猫のトリミングはブラッシングのほかシャンプーやカット、爪切りといった体のケア全般のことです。
最近は猫のトリミングを行うペットサロンも増えていますが、家で自分で行うこともできます。
そこで今回は、猫のトリミングの必要性について解説します。

猫ちゃんもワンちゃんみたいに定期的にサロンに連れて行ってトリミングする必要はあるのかニャ?
猫にトリミングは必要なの?
猫はセルフトリミングができる
自分で毛づくろいを行い抜け毛を処理できる猫は、セルフトリミングを行っています。
毛の短い猫であればブラッシングやカット、シャンプーを行わなくても自分で体を清潔に保つことができます。
猫の唾液には殺菌効果があるため毛づくろいを行うことでシャンプーするのと同じ効果が得られるからです。
爪とぎも自分で行いますから、家の中で爪とぎ場所が確保されていれば自分で爪を処理することができます。
このような点をふまえると、猫はサロンでの定期的なトリミングは特に必要ではないと言えるでしょう。

一般的な毛の短い猫ちゃんの場合は、とくにサロンでのトリミングは必要ないんだね!
毛が生え変わる季節や長毛猫は定期的なブラッシングが必要
しかし、猫にトリミングは全く必要ないのかと言うとそうとも言い切れません。
自宅でのブラッシングはこまめにしてあげる必要があります。
猫が毛づくろいを行うと抜け毛を飲み込んでしまいます。
外で草を食べたり、食物繊維を豊富に配合した毛玉ケア効果のあるフードを食べることで、お腹に溜まった毛を排出することはできますが、それでも毛が生え変わる季節は飲み込む毛の量が多く、お腹に溜まった毛の排出が追いつかないことがあります。
お腹に毛が溜まって排出できない状態は「毛玉症」と言い、便秘や食欲不振などの体調不良に繋がります。
毛の短い猫は月に1~2回程度、長毛猫は週に2~3回、毛が抜ける季節は毛の長さに関わらず毎日ブラッシングを行いましょう。

飲み込む毛の量が多いと、お腹が痛くなったり便秘になることもあるニャ‥。
ブラッシングは定期的にしてあげよう!
汚れが目立つときはシャンプーを!
ではシャンプーはどうでしょうか?
外に出ていない猫であれば体が汚れることが少ないため、犬ほど頻繁にシャンプーを行う必要はないでしょう。
とはいえ外に出ている猫は汚れが気になりますし、室内飼いの猫も夏場は体臭が気になることがあります。
猫は自分の舌で舐めることでシャンプーするのと同じ効果が得られます。
猫は体がとても柔らかいため、舌が届かない背中なども足に唾液をつけることで毛を整えていますが、汚れが目立つ場合は上手く綺麗にすることができない場合もあります。
仲の良い同居猫が舐めてくれる場合は別ですが、背中などが汚れているときはシャンプーが必要です。
また長毛猫は毛にゴミが絡みつきやすいためできれば定期的にシャンプーをしてあげましょう。
とはいえ猫は濡れるのを嫌うため大人になってからシャンプーを始めると嫌がって暴れてしまいます。
シャンプーが必要な長毛猫の場合は、生後3ヶ月くらいからシャンプーを行い少しずつ慣れさせていきましょう。
シャンプーに慣れていない猫には水を使わないドライシャンプーがおすすめです。

濡らしたタオルで体を拭いてあげるだけでも十分キレイになるニャ☆
水が苦手な猫ちゃんは無理してシャンプーしなくても大丈夫!
長毛猫のカットはサロンで
毛の短い猫にカットを行うと皮膚を傷める危険があります。
猫の毛は体温を保ち衝撃から内臓を守る重要な役割を果たしていますから、あまり毛を短くカットしないほうが良いのです。
長毛猫の場合はブラッシングだけでは抜け毛を取り除けないためカットが必要です。
背中の毛はカットしやすいため市販のペット用のハサミを使って自分でカットしても構いません。
脇毛やお腹の毛は皮膚を傷つけやすいため注意が必要なので慎重に行いましょう。
長毛猫の場合はフローリングでの転倒を防止するために足裏の肉球周りや、排泄物が毛につかないように肛門周辺もカットしておきたいところです。
しかし、猫は尻尾やお尻の周辺、足を触らせるのを嫌がります。
無理にカットを行おうとすると猫が暴れて怪我をさせてしまうかもしれません。
慣れないうちは無理に自分で行わずにペットサロンでトリマーさんに任せましょう。

毛が長い猫ちゃんは必要に応じてカットもしてあげよう!
ハサミを使うからケガをしないように注意!
外に出る猫は爪を切らない
猫は自分で爪とぎを行います。
市販の爪とぎ用品やキャットタワーのポールなどを設置すれば、好みの場所で爪を研いでくれます。
しかし、スペースの問題で十分に爪とぎ場所を確保できない場合や、柱や壁で爪とぎされて困っているという場合は飼い主さんが猫の爪を切る必要があります。
猫の爪を切る場合は、爪の先から2mmくらいの半透明の部分だけを切ります。
爪が黒い猫の場合は少し分かりにくいため光に当ててみましょう。
爪の根本には血管が通っている場所があり、あまり深く爪を切ってしまうと出血してしまいます。
人間用の爪きりでも切れないことはありませんが猫用の爪きりを使いましょう。
爪を切るのを嫌がるときは寝ているときに行います。
ただし、外に出る猫は爪を切らないようにしてください。
猫は爪を切られても今までと同じ感覚で高いところに上ろうとします。
外に出る猫の爪を切ると、猫が外で塀や柵にに飛び乗ろうとしたときに爪が引っかからずに落ちてしまいます。
まとめ
猫は自分で舐めて被毛のケアができるので、犬のように定期的にサロンでトリミングをする必要はないでしょう。
しかし、自宅でのブラッシングはこまめにしてあげる必要があります。
爪切やカットも必要に応じてやってあげなくてはいけません。
もし、自分でカットしたり爪を切るのが不安な場合は、サロンでケアしてもらうのが安心ですね。

わんにゃんラボ編集部

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