猫の舌 ザラザラ どうして

猫に手をベロっと舐められた経験がある方なら分かりますが、猫の舌はザラザラしています。
舐められたときの違和感はなんても言えないものがありますし、間近で見るとちょっとグロテスクです(笑)
ですが、猫の舌は実に理に適った構造をし重要な役目を果たしています。

そこで猫の舌の構造と役割について解説します。

ねこ イエーイ

猫の舌ってどうしてザラザラしてるか知ってる?
さっそく猫ちゃんの舌の構造に迫ってみよう!

猫の舌の構造

猫の舌 構造

無数の突起がある

猫の舌にはイボイボのような無数な突起で覆われています。
直接近くで見たことがない方は、昔流行った健康サンダルの表面をイメージしてください。
この突起は舌の先から付け根までびっしりと埋め尽くされていて、「糸状乳頭」(しじょうにゅうとう)と呼ばれています。

猫に舐められると皮膚から何かを絡め取られたような感触を覚えます。
それは、突起に適度な固さと弾力があり、ブラシのような働きをしているからです。

なぜ猫の舌はザラザラしているの?

猫の舌はどうしてこのようにザラザラとした突起で覆われているのでしょうか。

肉食動物である猫は狩りをして獲物の肉を食べて生活していました。
現代でも外で暮らしている猫はネズミや鳥などを獲って食べることがあります。
骨についた肉を余すことなくこそげ取るときにこの舌は活躍します。

肉食動物である猫の祖先は毎日のように獲物にありつけるとは限らず、次はいつ食べられるか分からない生活を送っていました。
しかも猫は顎の力がそれほど強くないため、犬や狼などのように骨をバリバリ噛み砕くことができません。
そこで狩りで得た肉を効率よく食べつくすために舌が発達したと考えられています。

子猫の舌には突起がない

ちなみにこのような舌の突起は生まれたばかりの子猫にはありません。
肉を食べるときには好都合でも、母親のお乳を吸うときには邪魔だからです。
離乳するころになると舌に突起が生え始め、やがて300個程度まで増えてブラシのような舌が完成します。

猫 メモ

狩猟動物だった猫にとって、舌のザラザラは獲物の肉を余すことなく食べるために必要なものだったんだね!

猫の舌のザラザラはこんな時にも役に立つ!

毛づくろいで活躍

猫 毛づくろい

猫の舌は毛づくろいのときに最も活躍します。

猫の特徴的な行動と言えば毎日のように行う毛づくろいです。
犬などの他の動物も毛づくろいは行いますが、猫ほど一日に何度も入念に時間をかけて毛づくろいを行う動物は見かけません。

猫は毛づくろいだけで体を清潔に保てるため、飼い主さんがシャンプーなどのケアを特に行わなくても、いつも毛並みが綺麗に整っています。
それはザラザラした舌で被毛をブラッシングすることで、体についた汚れやゴミを取り、絡んだ毛をほぐして整えているからです。

食事のときに活躍

ねこ ごはん

狩りをしない現代の飼い猫も舌を器用に使って食事をしています。
猫は食べるときにウェットフードのような塊は歯で崩して、そのあと舌で舐め取るようにして食べています。

もし舌の表面が突起のない平らな形状をしていたら、ドライフードのような小さく表面がツルンとした食べ物を上手く舌で舐め取ることができません。
あのザラザラした舌だからこそ小さなフードも器用にそして効率よく食べることができるのです。

水を飲むときに活躍

猫 水飲み

猫の舌についた突起は水を飲むときにも活躍します。

猫はペロペロと舌で舐めるようにして水を飲みます。
普通に考えたら舌を水につけるだけでは、ほとんど水分を取り込むことができず効率が悪いように思えます。

ところが近年の研究では猫の舌は柄杓のような働きをしていて、水面に舌先だけをつけて柔らかい動きで水分を取り込んでいることが分かっています。
その動きはなんと秒速76.2cm、1秒間に3~4回も動かしているのだとか。
確かに水を飲んでいる猫を間近で見ると物凄い速さで舌を水につけては戻しを繰り返しています。

猫が一回の水飲みで取り込む水の量は約140ccです。
舌だけでこれだけの水分を取り込むのは驚くべきことではないでしょうか。

ねこ ドヤ顔

狩りを行う必要がなくなった飼い猫でも、ザラザラの舌は大活躍しているニャ☆

猫舌って本当?

猫舌 由来

猫の舌と聞いて「熱い食べ物が苦手」という意味の猫舌を思い浮かべた方が多いのではないでしょうか。

確かに猫は熱い食べ物を苦手としています。
ウェットフードは時間が経って冷たくなると臭いが弱くなってしまうためなかなか食べてくれません。

そこで電子レンジで温めてから出すのですが、温め過ぎて熱々になると、今度は食べにくそうにしています。
いつも「面倒だなー」と思いながら温める時間に気を使っていますが、でもこれって猫だけではないのです。

そもそも人間のように50℃も60℃もする食べ物や飲み物を平気で口にできる動物は他にはいないと言われています。
ほとんどの動物は自分の体温よりも熱いものを口にするのが苦手です。

猫の舌が特別熱さに弱いのではなく、人間の舌が特別だっただけでした。

ねこ ポイント

昔は人間にとって猫が一番身近な動物だったため、猫が熱い物が苦手ということが知れ渡っていたみたいだニャ!
そこから「猫舌」という言葉が生まれたとされているニャ☆

まとめ

猫の舌のザラザラは毛づくろいのときだけじゃなく、水を飲むときにも活躍していたんですね!
手などを舐められた時はちょっと複雑な気持ちになってしまう舌のザラザラですが、猫にとってなくてはならない必需品ということです。

あまり舌をじっくりと見られる機会は少ないかもしれませんが、チャンスがあったらぜひ観察してみて下さいね。

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わんにゃんラボ編集部

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