寒い季節になり、雪景色を見ると♪犬は喜び庭かけまわり、猫はコタツでまるくなる~♪と子どもの頃に歌ったことを思い出します。
童謡の「雪」ですね。
この歌のように、猫はすごく寒がりやさんなのでしょうか?
たしかに猫は足の裏にだけ汗腺があるので、体温を調節するのが苦手なんですね。
だから暑さに弱いというのは、その通りらしいですが、寒さにも弱いので、寒さ対策をしてあげる必要があります。
今回は猫の寒さ対策について、具体的にお伝えしていきたいと思います。

猫ちゃんはポカポカしているところが大好きだから、寒いのは苦手な子が多いニャ!
猫種によって寒さに弱い・強いがある?
猫の体温ってどのくらい?
猫ちゃんの体温は、どれくらいか知っていますか?
だいたい、38度~39度が平熱なのだそうです。
人間の体温は平均36.5度くらいと言われているので、猫ちゃんの体温は人間なら、熱がある状態と同じですよね。
そして寒さに比較的、強いかどうかのカギを握っているのは被毛と言われています。
ダブルコートとシングルコート
猫の被毛はダブルコートとシングルコートという種類がありますが、聞いたことがあるよ、という方も多いと思います。
簡単に言うと、次のようになります。
- ダブルコート
被毛が2層構造(上毛と下毛)となっているもの。密度が高い。 - シングルコート
被毛が1層構造(上毛のみ)になっているもの。ダブルコートに比べて密度は低い。
猫ちゃんにも個体差があるので、ダブルコートの被毛をもつからと言って、必ずしも寒さに強いと言えるものでもありません。
一般に、シングルコートの被毛をもつ猫ちゃんは、寒さに弱いということは言えそうです。
寒さに弱いと言われている猫種
では、どんな猫ちゃんが寒さに弱いのでしょうか?
シングルコートの猫ちゃんを紹介しますね。
- エジプシャンマウ
- オシキャット
- オリエンタル
- コーニッシュ・レックス
- コラット
- シャム
- シンガプーラ
- スノーシュー
- ターキッシュアンゴラ
- ターキッシュバン
- デボン・レックス
- バーミーズ
- ヨーロピアンバーミーズ
スフィンクスは被毛がないので、寒さに(暑さにも)弱いことは一目瞭然かと思います。
また、シニアの猫ちゃんたちも子猫も寒さに弱いと言われています。

寒さに弱いと言われている猫ちゃんを飼っている人は、とくに寒さ対策はしっかりしてあげる必要があるニャ!
シニアの猫と子猫の場合
猫ちゃんも年齢を重ねてくると、体温調整がうまくできなくなるので、寒さに弱くなります。
高齢の猫ちゃんは代謝がおちて、その結果、体温が低くなるのです。
体温が下がると免疫力が落ちますね。
シニアの猫ちゃんと同じように、子猫についても、免疫力が十分ではないので、飼い主さんが暖かい室内環境を整えてあげることが大切になります。
猫にとって最適な室温は?
理想的な室温は20℃前後、シニアの猫ちゃんなら少し高めの23℃くらい、湿度は50~60%とされています。
乾燥すると呼吸器の病気にかかりやすくなったり、ウィルスに感染するリスクが高まります。
これは人間にも通じることですね。
部屋にぬれたタオルを一枚、ハンガーにかけておくだけでも効果があるので、適切な湿度もキープしてあげましょう。
猫の寒さ対策
1.ハウス
窓のそばは空気が冷たいので、ハウスを置くのは窓から離れたところにしましょう。
また床からの冷たさを避けるために、少し高い場所に置くようにするのもオススメです。
どうしても床の上に置かなければならない時は、ハウスと床との間にマットなどを敷くと、床からの冷たさが直接伝わりませんね。
ハウスの中には柔らかい毛布やフリース素材のものを敷くと、猫ちゃんも暖かく過ごせます。
また、ハウス全体をおおうように毛布などを掛けてあげると、暖かですね。
2.ブラッシング
猫ちゃんは毛繕いで被毛の中に空気の層を作って、体温で温めた空気を入れて、寒さから自分の身を守っています。
でも毛玉ができてしまうと、毛繕いが思うようにできなくなります。
そうすると、温かい空気の層を作れなくなり寒さが直接、皮膚に伝わってしまいます。
ですから、毛玉を防ぐためにブラッシングをしてあげましょう。
ブラッシングには、毛玉を取り除いて皮膚に刺激を与える効果があるので、体温も上がるのです。
体温があがると、免疫力も新陳代謝もアップするので、一石二鳥ですね。
3.床
猫ちゃんの寒さ対策として、背中よりもお腹を温めてあげる方法があります。
猫ちゃんがよく座っている場所などに暖かな素材のものを敷いてあげるといいですよ。
お腹を温める方法として、猫ちゃん用の湯たんぽを寝る場所の下に敷いてあげると猫ちゃんも喜びます。

すぐに出来る寒さ対策としてこんな方法があるニャ☆
色々試してみてね!
オススメの暖かグッズ
マット
猫ちゃんの体温を蓄熱して保温するタイプのマットが便利です。
これは電気を使わないので、猫ちゃんにお留守番させるときも安心ですね。
ハウス
暖かい素材でできたハウスは肌ざわりも柔らかなので、猫ちゃんもきっと満足してくれるでしょう。
ハウスの中にはフリース素材などのものを入れてあげれば、さらに暖かさがアップしますよ。
湯たんぽ
電子レンジでチン!するタイプの湯たんぽが便利ですね。
あるいは身近にあるペットボトルに適温のお湯を入れてタオルなどでくるんで、湯たんぽの代わりにすることもできます。

猫ちゃん用のお洋服もおすすめニャ♡
オシャレだけじゃなくて、防寒対策にもなるよ!
猫の寒さ対策で注意したいこと
暖房器具を使う時
エアコン
エアコンを使用する場合は、空気の乾燥に注意しましょう。
加湿器などを一緒に使ったり、サーキュレーターを利用して温かい空気が足元にも届くように工夫してくださいね。
ストーブ
ストーブは、猫ちゃんがやけどしたりしないよう、器具のまわりには柵などを設置しましょう。
猫ちゃんのジャンプ力を考慮して、高さのあるものを選んでくださいね。
ホットカーペット
ホットカーペットの上で寝ていると、低温やけどをおこす可能性があります。
設定温度は低めにしておきましょう。
こたつ
こたつは布団でおおわれているので電源がオフの時でも、余熱や猫ちゃん自身の体温で十分にあたたまれます。
人が使わない時は電源を切りましょう。
コードもかじられないように要注意です。
留守にする時
猫ちゃんにお留守番してもらう時、「絶対に暖房器具をつけっぱなしにしない」ことが重要です。
灯油を使うストーブだけでなく、電気カーペットなども、火災の原因になる恐れがあるためです。
寒いと感じたら、猫ちゃんは暖かいハウスなどにいるので、ハウスを暖かく過ごせるように工夫をしてあげましょう。
ハウスの下に断熱材を敷く、柔らかい毛布を入れてあげる、などです。
そのように、暖かく過ごせるようにしておけば、猫ちゃんにお留守番をしてもらう時でも、あまり心配せずに出かけることができるでしょう。
寒さ対策に、猫ちゃんに服を着せている場合ですが、飼い主さんの留守の間は、脱いでおいてもらいましょう。
猫ちゃんが狭いところに入って、服がどこかに引っかかってしまうことがあります。
また、小さなパーツを口にしてしまう危険性もあるので注意です。

お家が火事になってしまったらそれこそ寒さ対策どころじゃなくなるニャ!
安全第一でお願いします☆
まとめ
いかがでしたか?
寒さ対策はいろいろありますが、飼い主さんの工夫で、さらに猫ちゃんに快適に過ごしてもらえますね。
今回の記事を参考にしていただけたら嬉しいです。
お留守にされるときは、猫ちゃんが寒いだろうと暖房器具の電源を入れたままにされているかもしれません。
でも猫ちゃんは寒い時期には暖かな場所を探して、寒さから自分の身を守っています。
お出かけされるときは、必ず暖房器具の電源をオフにしましょう。
そして、猫ちゃん自身の体温によって温まることができるグッズも上手に取り入れて、安心・安全な冬を過ごしてくださいね。

わんにゃんラボ編集部

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