猫 お別れ

愛する猫ちゃんとともに過ごせる時間が無限に続くわけではないことを、誰もが知っています。

ある日を境に可愛い猫ちゃんのぬくもりを感じることができなくなる、そのようなことを想像さえしたくありません。

大切な猫ちゃんの死によってもたらされるのは、深い喪失感と言葉にできない数々の思いです。

今回は、猫ちゃんとお別れする日がきてしまったら、どのようにお見送りすれば良いのか、お伝えしたいと思います。

猫の平均寿命15年‥

猫 抱っこ

あなたもご存知のように、猫ちゃんの平均寿命は15歳と言われています。

平均寿命を超えて長生きしてくれる子がいる一方で、この世での生を早くに全うする子もいます。

猫ちゃんにとっての時間の速さと、わたしたちにとっての時間の速さには、大きな差がありますね。

めまぐるしいほどの速さで過ぎゆく時間の中で、子猫から成猫へ、そしてシニア猫へと進んでいきます。

猫ちゃんは、この世で与えられた限りある時間を、飼い主さんのそばで過ごしてくれるのです。

そう思うだけでも、猫ちゃんに「ありがとう」と言いたくなりますね。

後悔しないために‥納得のいくお別れを!

猫 

この世での生を全うした猫ちゃんに対して、せめて悔いの残らないように、最期のお別れをすることが大切です。

人の場合と違い、形式などがあるわけではありません。

飼い主さんの心が納得できるように、猫ちゃんとお別れしましょう。

体の清拭

猫ちゃんが亡くなると、死後硬直が起こります。

死後2時間から3時間で硬直が始まり、1日程度で硬直は解けてきます。

その子の体格や年齢、病気治療の有無などで死後硬直の程度や時間に違いがあるといわれています。

硬直が起こると手足を動かせなくなりますから、体を拭くなど、先にしてあげましょう。

この世で飼い主さんが猫ちゃんにしてあげられる、最後のお世話です。

これまでのように、やさしく声をかけながらお世話してあげてくださいね。

手順

  • まぶた、お口を閉じる
  • お湯で湿らせたタオルなどで、頭部、お顔から全身をやさしく拭いてあげましょう。
  • 毛並み、尻尾などブラシで整えてあげます。
  • お爪が伸びていたら切ってあげましょう。
  • 前足、後ろ足を、眠っていた時のように、胸のほうにやさしく折り曲げてあげます。

体液がにじみ出てくることがあります。

前もって猫ちゃんの体の下にペットシーツを敷き、体液がにじみ出たら、お口元、肛門周辺をガーゼなどで拭き取ってあげてください。

安置方法

準備するもの

  • 丈夫な箱かダンボール
  • 新聞紙
  • ペットシーツ
  • バスタオル
  • 保冷剤
  • 生花
  • お水
  • フードなど
  • 猫ちゃんが気に入っていたもの
    (金属のものは避けましょう)

安置

  1. ダンボールか丈夫な箱の底面にペットシーツを敷きます。
  2. その上に新聞紙を重ねて敷きましょう。
  3. 保冷剤を数個、猫ちゃんの体の下になるよう全体に並べて置きます。
  4. その上にバスタオルを敷きます。
    体液がにじみ出ることがありますから、ペットシーツを重ねておくとよいでしょう。
  5. 猫ちゃんを寝かせてあげます。
  6. 猫ちゃんのお腹を中心に体全体が冷えるように、タオルでくるんだ保冷剤を複数、置きます。
    保冷剤は水滴がつくのでポリ袋にいれてからタオルでくるむと良いでしょう。

保冷剤の代わりにドライアイスを使用される時も、直接、猫ちゃんに触れないようにタオルでくるんで、保冷剤と同様の位置に置きましょう。

保冷剤、ドライアイスどちらの場合も、上からバスタオルなどで包みこむようにすると保冷効果が高まります。

※ドライアイスの使用に際して、室内に二酸化炭素ガスが充満しないよう、安置する場所は定期的に換気しましょう。

気温の高い時期、遺体の傷みが早くなります。

エアコンの設定温度を低めにする、保冷剤をこまめに交換する、など温度の管理も必要となります。

また、当然のことながら、直射日光のあたるような場所には安置しないでくださいね。

猫ちゃんにしてあげること

猫の供養

猫ちゃんが生前のように、やすらかな表情で眠っているような姿で安置してあげてくださいね。

フードとお水は、いつも使っていた食器に入れて、箱のすぐそばに置いてあげましょう。

好物も添えてあげるといいですよ。

生花もそばに添えます。

ローソクをともし、お線香をたいてあげてもいいですね。

猫ちゃんと一緒に過ごせる最後の時間です。

可能なら一晩は、猫ちゃんとの時間を過ごし、お別れを惜しんでください。

そして保冷効果が保たれているか、注意しながら、必要に応じて保冷剤を交換します。

いつまでも、そばにいてほしいという気持ちは十分、理解できます。

しかし遺体の腐敗を遅らせることはできても、どんな対策を講じても、腐敗を防ぐことはできません。

猫ちゃんとのお別れをして、なるべく翌日か翌々日には、火葬の上、埋葬をしてあげた方がよいでしょう。

葬儀のことを考える

ペット葬儀

猫ちゃんが亡くなってしまって飼い主さんの気持ちは悲しみに沈んでいると思います。

しかし落ち着いてきたら、ペット葬儀を依頼できる業者に連絡するなど、今後のことを考えて行動しましょう。

以前は、自宅の敷地内に埋葬される飼い主さんもいらっしゃいましたが、土葬にすることは次のような理由でおすすめしません。

ひとつには、土を深くまで掘り埋葬しないと他の野生動物に掘り返され、遺体が持ち去られたり損壊される可能性が高いことです。

また土に還ると言われますが、被毛に覆われているので時間がかかると考えられます。

その間にミイラ化してしまい、土に還ることができなくなる恐れもあります。

害虫や異臭の問題も無縁ではありません。ご近所から苦情が出て賠償請求に発展したケースが過去にあったといわれています。

いろいろな角度から考慮しても、猫ちゃんが亡くなった場合は、遺体を土葬することはおすすめできません。

ご自宅の敷地内に埋葬してあげたいと思われるのであれば、火葬をしてもらってから埋葬してあげてくださいね。

猫ちゃんが亡くなって悲しいことは痛いほど理解できますが、いつまでも、そのままにしておくことはできません。

次にご紹介するように、自治体やペット葬儀のできる業者にお問い合わせになることをおすすめします。

自治体

自治体により、ペットの火葬をしてくれるところがあります。

費用など詳細については自治体によって異なりますから、問い合わせて確認する必要があります。

ペットの遺体は自治体によっては廃棄物に位置付けられ、場合によっては飼い主さんのお気持ちにそわないこともあり得ます。

申込まれる場合には、説明をしっかり聞かれて、悔いの残らない選択をしましょう。

ペット葬儀業者

火葬から供養まで、あるいはお墓を建てたいなどの希望がある場合、業者に依頼されるとよいでしょう。

他のペットと一緒にお葬式と火葬を行う「合同葬」、他のペットと一緒にではなくうちの子だけの火葬を望まれるなら「個別葬」、自宅でお葬式を行いたいと思われるなら「自宅葬」などの方法があります。

費用は業者や地域、お葬式の内容により異なりますが、15,000円~70,000円が目安となるでしょう。

こちらの記事ではペット葬儀について詳しくご紹介しています。

納骨とお供養

他のペットと一緒に火葬された場合、あるいは業者によって遺骨が返されないことがあります。

そのような場合は、業者の方で提携しているペット霊園やお寺で納骨、お供養してくれることが多いようです。

遺骨を手元に返してもらうには、個別火葬の方法があります。

詳細は業者によって異なることがありますから、お問い合わせくださる方がよいでしょう。

方法

お仏壇を設けて猫ちゃんのお骨を安置し、お部屋で供養する「手元供養」という方法があります。

あるいは、お寺などで合同のペット納骨堂が設営されている所がありますので納骨堂に安置していただき、お供養する方法もあります。

また、お寺などで猫ちゃんのお墓を建てていただきお供養する方法もあります。

最近は、遺骨をジュエリーに加工してもらって身につけるような方法で手元供養する飼い主さんもいらっしゃいます。

大切なことは、飼い主さんの気持ちが猫ちゃんをきちんとお供養することで、次第に平安を取り戻していくことです。

猫ちゃんは、飼い主さんの笑顔がいちばんうれしいのです。

ペットロスにならないために‥

ペットロス

いっしょに遊んで楽しかったね、時にはグチを聞いてくれたこともあったね‥共有してきた様々なことが脳裏をよぎります。

猫ちゃんの温もりを感じられないことが現実になると「もし~していたら」「~してあげれば良かった」のような「‥たら、‥れば」の気持ちになってしまうことがよくあります。

気分は落ち込んでしまうばかりです。

猫ちゃんがくつろいでいた場所に目をやると元気なころの姿が幻のように見えてしまうこともあります。

猫ちゃんやワンちゃんを亡くした飼い主さんなら誰もが経験する悲しみです。

しかし気分が落ち込むままにしていると、心身にとって良いわけがありません。

猫ちゃんが亡くなったという「現実」を受け入れられない感情と取り返しがつかないという後悔によって、抑うつ状態になってしまうことがあります。

現実を受け入れることから

可愛い猫ちゃんがもういない、という現実をしっかり受け止めなければなりません。

そのためにも猫ちゃんのお供養をきちんとしてあげましょう。

猫ちゃんの写真をアルバムにしたり、お部屋に飾ったり、猫ちゃんの思い出を家族や友人と共有したり、ブログなどに書いてみるなど。

そういったことをするうちに、自然と気持ちの整理ができるでしょう。

悲しみは悲しみのままで

悲しい気持ちを無理におさえこんで、元気そうに振る舞わなくてもいいのです。

悲しみに向き合って受け入れる、思いっきり泣くこともあっていいのです。

涙が心にある悲しみを少しずつ、和らげてくれるでしょう。

誰かに猫ちゃんを亡くした悲しい気持ちを話すことで、気持ちの整理ができて楽になったという話も聞いたことがあります。

もし新しく猫ちゃんやワンちゃんを飼うことになったら

猫ちゃんが亡くなって間もない時期に、新しく猫ちゃんやワンちゃんを飼い始めると、ペットロスの程度がひどくなる可能性があります。

新しく家族に迎えるのは、飼い主さんの気持ちが整理できてからがいいでしょう。

飼っていた猫ちゃんに対して罪悪感を覚える場合は「新しい出会いを猫ちゃんがくれたんだ、ありがとう」と前向きに考えましょう。

こちらの記事ではペットロスを乗り越えた方の体験談をご紹介していますので、良かったら一度読んでみて下さいね。

まとめ

最期のお別れは、本当に辛いことですね。

人も猫ちゃん、ワンちゃんたちも皆、与えられた時間があります。

ある瞬間にタイムリミットになり、この世界での生活を終えることになりますね。

筆者も過去にワンちゃんたちを見送り、後悔や大きな喪失感を持ち続けていました。

その折の経験などを織り交ぜてお話させていただきました。

お伝えしてきたことが、大切な可愛い猫ちゃんを見送らなければならなくなった時に、少しでもお役に立つことができますように。

今も、ペットロスで悲しみの中にある飼い主さんが読んでくださっているかもしれませんね。

もう少し時間が必要かもしれませんが、笑顔で猫ちゃんを思い出してあげてくださいね。

そして虹の橋のそばで、いつか必ず会えると信じて待っていてくれる可愛い猫ちゃんのために、どうぞ、元気を取り戻してくださいね。

合わせて読みたい記事はコチラ☆
The following two tabs change content below.
桜京

桜京

【飼っているペット:ペルシャ (チンチラゴールデンの女の子)】 動物が大好きで、リスやうさぎ、鳥、犬や猫などを飼ってきました。 猫の可愛い写真を撮るのが趣味です。