ねこ ぐったり

熱中症というと、すぐに暑い時期に多くの人がなってしまう症状を思い浮かべますが、猫ちゃんたちは、どうなのでしょうか?

猫ちゃんには、足の裏にしか汗腺がないので体温調節は苦手のようですが、やはり猫ちゃんも熱中症になるのでしょうか?

今回は猫ちゃんの熱中症の症状や対策などについて、お伝えしていきたいと思います。

ねこ ポイント

暑い時期に気をつけたい猫ちゃんのための体調管理についてニャ☆
熱中症にはくれぐれも注意してあげよう!

猫も熱中症になるの?

ねこ 舌を出して寝ている

まず、熱中症について説明しておきますね。

熱中症とは?

まわりの暑すぎる温度や湿度に、体の中にたまった熱を外に逃がすことができなくなってしまいます。
その結果、中枢神経の機能に異常をきたしたり、循環不全を起こした状態のことを「熱中症」と呼びます。

最悪の場合、命にかかわる状態になることもあります。

熱中症は、人間にだけ起こる症状だと思いますか?

いいえ、人間だけでなく、猫ちゃんも熱中症になってしまう可能性があるのです。

猫が熱中症になるとどんな症状が出る?

ねこ 暑い

では、猫が熱中症になるとどんな症状が出るのか、初期の症状から重い症状の順にあげていきますね。

  1. 元気がない、ボーっとした様子
  2. 食欲がない
  3. 普段は、口呼吸をしないのに、口を開けてハアハアと呼吸している
  4. 耳や肉球が熱い
  5. 歩くとき、ふらふらしている
  6. たくさんのヨダレがでている
  7. 脈拍・心拍数の増加
  8. 目や口腔粘膜が赤く充血している
  9. 眼球が不規則に動く
  10. おう吐、下痢、血便
  11. 痙攣、意識障害

番号が大きくなるほど、重篤です。
このようにならないように、熱中症対策をすることは当然ですが、万が一、なった場合でも初期の段階で発見して手当することが大切です。

ねこ げっそり

猫ちゃんにこれらの症状が見られた時は、すぐに病院に連れて行くか応急処置をしてあげるのが大切ニャ!

熱中症の原因

ねこ 夏

猫は汗をかくことができるのは肉球だけなので、体温が上昇しても汗をかいて下げることが難しいのです。
また犬のように口を開け舌を出して熱を逃がすこともできません。

これは呼吸によって体温調節することも苦手ということなのです。
人の熱中症の原因でもある、室内の温度が高いことや湿度、風通しなどにも十分に注意してあげてくださいね。

では、具体的に猫の熱中症の主な原因を2つご紹介します。

1.風通しの悪い暑い場所にいる

暑い日に猫ちゃんをお留守番させるとき、風通しが良くなかったりエアコンの効いていない部屋やケージなどに閉じ込めてしまうと、熱中症になる可能性があります。

近年の猛暑では、扇風機では十分に涼を得られないので、なるべくエアコンをつけてあげてくださいね。
(室温が28℃を上回らないようにエアコンを設定しましょう。)

2.水分不足

長時間、水が飲めないと脱水状態になってしまい熱中症を発症しやすくなります。

猫ちゃんが飲みたい時に、きれいな水をすぐ飲めるように、水の入った容器は複数、用意してあげるといいですね。

熱中症になってしまったら?

ねこ 水

猫ちゃんが熱中症の症状をみせたら、猫ちゃんの体温を下げるような処置をしてあげます。
そして処置をしながら動物病院に電話して指示をしてもらいましょう。

1.体温を下げる

大きめのタオルを水で濡らし、猫の体を包んで冷やします。(ぬれたタオルは複数枚、用意してください)

ぬれたタオルは、すぐに猫の体温でぬるくなるので、こまめに交換して冷やし続けます。
この時、氷水など冷たすぎる水の使用は禁物です。
冷やしすぎてしまう恐れがあります。

体温が高いと、すぐには下がらないので「首・脇の下・内また」の3か所に大きめの保冷剤などを当てると、効率よく冷やすことができます。
(「首・脇の下・内また」の3か所には、太い血管(動脈)があるため。)

※ただし、熱中症によって猫の体内のバランスが崩れているので、冷やしすぎないように注意しなければなりません。
体を冷やして、体温が下がり過ぎてしまうと低体温症のリスクが高まる危険性があります。

2.水を飲ませてあげる

猫ちゃんが自分の力で水を飲めるようなら、冷たい水をほしがるだけ、ゆっくり飲ませてあげましょう。
自分で水を飲めないなら、無理はしないでください。

無理に水を飲ませてしまうと、肺に水が入り、誤嚥性肺炎を起こしてしまうことがあります。

3.動物病院に連れて行く

熱中症の症状がおきてから、30分から60分以内に獣医さんに適切な処置をしてもらうことが大切です。
でも、いつ猫ちゃんが熱中症の症状をおこしたか、飼い主さんに分からない場合は、スグに動物病院に連れて行きましょう。

動物病院では、点滴・抗ショック療法で、速やかに状態が落ち着くように処置をしてくれます。

猫 ヒラメキ

症状がひどくならないうちに対応してあげよう!
何をしてあげたらいいか迷った時は動物病院に助けを求めるニャ!

猫が熱中症にならないための対策は?

ねこ スイカ

気温・湿度に注意する

エアコンを使って、室内温度が28℃を上回らないようにしましょう。
また、除湿機能を使って、湿度は50%前後にキープできるといいですね。

扇風機をつけたままにすると、猫ちゃんが足を入れてケガをする恐れがあるので、人がいないときは扇風機はとめておきましょう。

猫ちゃんによっては、エアコンを好まない子がいますね。
そういう場合は換気扇を使うなど風の流れを作るように工夫してあげましょう。

猫ちゃんが涼しい場所を探して移動できるように、部屋のドアは開けておいてあげるといいですよ。

また、直射日光が当たると室温がグンと上昇するので、忘れずにカーテンを閉めましょう。

涼しい場所を作る

猫ちゃんは涼しい場所を見つけるので、猫ちゃんにとって快適な空間を作っておいてあげましょう。
日陰になった部屋など開放して自由に移動できるようにしてあげるといいですね。

また猫ちゃんがよくいる場所に接触冷感のマットなどをしいてあげるなど、熱中症対策グッズの利用もオススメです。

猫ちゃんによっても好みは様々なので、グッズもいくつか試してみて猫ちゃんのお気に入りが見つかるといいですね。

お水をいつでも飲めるように十分に用意する

水をいつでも飲めるようにしてあげることが大切です。
しかし気温が高いと蒸発して量が少なくなったりすることも考えられるので、3つ以上用意してあげるといいですね。

猫ちゃんによっては、流れる水しか飲まないという子がいますが、電動式で水が湧き出るような感じに作られているものがあるので、そういったグッズの利用もできます。

しかし、そのようなグッズを利用する場合は、フィルターのお掃除もこまめにする必要がありますので、取り扱い説明書をよく読んで利用しましょう。

暑い時期に猫と外出するときに注意すること

車で猫ちゃんと外出する時も、猫ちゃんを車内に残すようなことは絶対に禁物です。
幼い子どもと同じように熱中症を起こし、命にかかわる重大な事態になる可能性が大きいからです。

キャリーケースに猫ちゃんを入れて移動するときも、キャリーケース内の温度が高くなる恐れがあるため、保冷剤などをタオルにくるんで一緒に入れてあげてくださいね。

猫 メモ

猫ちゃん用のひんやりグッズを使うのもおすすめニャ☆

熱中症になりやすい猫の特徴とは?

猫 シニア

最後に熱中症になりやすい猫ちゃんの特徴を紹介したいと思います。
もし、当てはまる項目がある時は、熱中症にはとくに注意してあげましょう。

太っている猫

皮下脂肪が断熱材の働きをするので、放熱できず、体に熱がこもりやすくなります。
首のまわりにも皮下脂肪が多い子は、気管が圧迫されて呼吸がしづらくなります。

呼吸による体温調節もうまくできなくなり、熱中症になりやすい傾向があるのです。

子猫やシニア猫

生理機能がまだ発達しきれていない、あるいは逆に生理機能が衰えていることから、体温の調節が上手にできず、熱中症になりやすい傾向があります。

ペルシャなどのように、お鼻のつまった短頭種の猫も、体の構造から呼吸がしづらくなっています。
そのため、呼吸による体温調節が他の猫に比べて難しく熱中症になりやすいのです。

暑さに弱い猫種

猫ちゃんの被毛はダブルコートシングルコートという2種類があります。
それなら聞いたことがあるという方も多いと思います。

2つの被毛のタイプの違いは、次のようになります。

ダブルコートとシングルコート

ダブルコートとは、被毛が2層構造(上毛と下毛)となっているもので、密度が高い。
シングルコートとは、被毛が1層構造(上毛のみ)になっているもので、ダブルコートに比べて密度は低い。

この被毛の特徴から分かるように、ダブルコートは被毛の密度が高いことから、暑さに弱いということができます。

もちろん、猫ちゃんも個体によって、被毛の種類にかかわらず、暑がりさんもいるでしょうし、寒がりさんもいるでしょう。

では、ダブルコートの暑さに弱い猫ちゃんを紹介しますね。

  • ロシアンブルー
  • メインクーン
  • ノルウェージャン・フォレスト・キャット
  • ペルシャ

などの猫ちゃんが暑さに弱い猫種とされています。

ちなみに、被毛がないスフィンクスは暑さにも寒さにも弱い猫ちゃんです。

まとめ

いかがでしたか?
今回は猫ちゃんの熱中症についてお伝えしてきました。

猫ちゃんも人間と同じように、熱中症になるのですね。
大切なことは熱中症の原因を知って、発症しないように対策をすることです。

でも万が一、熱中症になってしまった場合、命にかかわる重篤な状況になることがありますから、獣医さんに連絡して指示を仰ぎつつ、迅速に行動しましょう。

熱中症についてお伝えしたことを参考にしていただいて、暑い時期も健康に猫ちゃんと過ごしてもらえたら幸いです。

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わんにゃんラボ編集部

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