「マタタビ」は猫ちゃんの好きなものと言われています。
猫ちゃんによってマタタビに対する反応はさまざま、過剰に反応する子がいる一方で全く反応しない子もいるようです。
今回は、猫ちゃんのお気に入りがマタタビと言われる理由とマタタビの与え方についてご紹介します。

猫ちゃんがだーい好きなマタタビ♡
どうして猫はマタタビが好きなのか知っているかニャ?
そもそもマタタビって何?
「マタタビ」はスーパーなどのペットコーナーの一角に猫ちゃんのおやつとして販売されていることが多いですね。
爪とぎ器やオモチャにおまけのように付いていることもあります。
マタタビという名前は知っているけれど、猫ちゃんにあげたことはないという声も聞いたことがあります。
よくわからないものを大事な猫ちゃんにあげるわけにはいきませんよね。
マタタビとは?
マタタビは“つる性の落葉樹”で山地などに自生しています。
6月から7月にかけてウメに似た白い花を咲かせます。
実が熟すと黄色になりますが、その中にはマタタビミタマバエの卵などによって形がボコボコした実が見られます。
虫により変形した実の形状から“虫こぶ”と一般に呼ばれています。
また“虫えい果(ちゅうえいか)”とも呼ばれています。
この虫こぶ・虫えい果は粉末などに加工され猫ちゃんのグッズに利用されたり、おやつとして販売されています。

加工されていない生(?)のマタタビを目にする機会ってなかなかナイけど、木の実を粉末にしたものだったんだね!
猫がマタタビが好きなのはなぜ?
マタタビにはニオイの成分として、中性のマタタビラクトン、塩基性のアクチニジンが含まれています。
これらの成分は揮発性で、マタタビの蕾に侵入する虫を防ぐために産生される防虫成分と言われています。
マタタビが自ら産生するニオイの成分には、猫ちゃんにとっては“多幸感”をもたらす効果があるので猫ちゃんはマタタビを好むのではないかと考えられています。
猫にマタタビを与えるとどうなるの?
マタタビのニオイをかぐと、寝そべって頬やあごをすりつける、体をくねらせる、唾液の分泌の促進、大声で鳴くなど、興奮したり酔ったような状態になります。
そのような状態は5~10分程度でおさまるようです。
しかし、マタタビによる反応は猫ちゃんの年齢や体調によってもさまざまです。
オスの猫ちゃんがマタタビに特に反応するようですが、子猫や去勢された猫ちゃんの一部、妊娠中の猫ちゃんはマタタビに反応を示さないようです。
マタタビに反応するのは、猫ちゃん(生後6か月以上)100頭のうち約80%だったというデータがあります。
逆に言えば約20%の猫ちゃんは反応しなかったということになりますね。
マタタビに反応を示さないのは生来の体質と考えられます。
猫ちゃんに与えるマタタビの量がごく少量なら、猫ちゃんの気分は良くなり、ほろ酔いのような状態になります。
しかし、飼い主さんは猫ちゃんにマタタビを与える量など注意しなければならないことがあります。

マタタビでほろ酔いの猫ちゃんは、いつもと違った顔を見せてくれることもあるニャ☆
その様子が可愛くてクセになっちゃう飼い主さんもいるみたい(笑)
マタタビのあげすぎは危険!?正しい与え方
猫ちゃんの気分が良くなるならとマタタビを多量に与えると危険です。
猫ちゃんにマタタビを与える時に注意するポイントは何でしょうか?
さっそく見ていきましょう。
マタタビの量
市販されているマタタビの多くは粉末タイプで分包になっているものもあります。
与えるときは注意書きを必ず読みましょう。
今回は粉末タイプのマタタビを利用する場合についてお伝えしていきます。
マタタビはごく少量でも猫ちゃんは反応を示すので、初めて与えるなら約0.3gで十分でしょう。
マタタビは脳の中枢神経に作用するので、多量のマタタビを与えてしまうと、呼吸困難に陥り死を招くリスクがあります。
マタタビのニオイを嗅ぎつけて猫ちゃんが探し出してしまう可能性もあります。
不測の事態にならないよう保管場所にも注意してくださいね。
時期
猫ちゃんの嗅覚と神経系が十分に成長してからが良いとされています。
体が成熟する生後6か月以降、できれば1歳を超えてからが無難でしょう。
シニア期の猫ちゃんにマタタビを与えると若い頃に比べると反応は鈍くなるようです。
シニア期の猫ちゃんは嗅覚などの感度が落ち、そのためマタタビへの反応が弱くなるのではないかと言われています。
マタタビを与え始める時期については先にお伝えしたとおりですが、いつまで、という時期の制限はないようです。
頻度
毎日のようにマタタビを与えることはおすすめできません。
何かのご褒美にマタタビをあげると良いでしょう。
猫ちゃんの好まないケア、たとえば爪切りやブラッシングなどをし終わった時にマタタビを与えると良いかもしれませんね。
グルーミングなどのケアが、マタタビによって“嫌い”なことから、もしかすると“嫌いではない”ことになる、そんな嬉しい効果もあるかもしれませんね。
与え方
猫ちゃんにマタタビをどのように与えるか、方法は主に2つあります。
マタタビの「ニオイを嗅がせる」あるいはマタタビを「食べさせる、なめさせる」という方法です。
ニオイを嗅がせる
オモチャの中に少量のマタタビを入れておくとそのニオイにより遊びながらストレス解消につながるでしょう。
また爪とぎ器にマタタビを少量ふりかけるとマタタビのニオイにより爪とぎの場所のしつけに役立てることもできるでしょう。
食べさせる、なめさせる
猫ちゃんの食欲がないときに、少量のマタタビをご飯に振りかけてあげると、食べてくれることがあります。
少量ってどれくらい?と思われる方がいらっしゃるかもしれませんね。
市販されているマタタビなら1包0.5gとなっているものがあるので、半量程度を目安にされるとよいでしょう。

あくまでも猫ちゃんの様子を見ながら与えるようにしよう!
マタタビは猫ちゃんにより効果が異なります。
与える場合はごく少量から試してみられると良いでしょう。
マタタビは猫ちゃんに多幸感をもたらすもので持続性はありませんが、脳の中枢神経に働きかけるので、与える量について注意することが必要です。
まとめ
いかがでしたか?
今回は猫ちゃんがマタタビを好きな理由と与え方などをお伝えしてきました。
「猫にマタタビ」と昔から言われるように多くの猫ちゃんがマタタビを好むというデータがあります。
しかし喜ぶから、猫ちゃんにおねだりされるからという理由でマタタビを多めに与えたりしないでくださいね。
予期しなかった事態を引き起こす可能性があるからです。
マタタビは適量を守って、猫ちゃんとのコミュニケーションやしつけなどに上手に生かされると良いでしょう。

わんにゃんラボ編集部

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