猫を飼っているけど、犬も飼いたい!
‥でも、そこで悩ましいのが「猫と犬を一緒に飼っても大丈夫か」「仲良くできないのでは」という問題です。
どっちも好きだから一緒に飼いたいと簡単に決断できないのは、猫と犬は習性が全く異なり水と油の組み合わせだからです。
また体も大きさも強さを比べても犬のほうが有利ですから、弱い猫が怪我をさせられた大変です。
そこで先に猫を飼っていて後から犬を一緒に飼う場合の注意点と、仲良くしてもらうのにはどうしたら良いのかについて解説します。

先輩猫ちゃんは、ちゃんとワンコと仲良くできるのかニャ?
猫と犬が仲良く暮らすために飼い主さんはどんなことに注意したらいいんだろう‥?
猫と犬の習性の違いを理解しておこう
単独で生活していた猫と群れで生活していた犬は習性が全く違います。
正反対と言っても良いです。
まずは両者の習性の違いについて理解しておく必要があります。
猫の習性
- 単独で行動することを好む、一人でも孤独に感じにくい
- 縄張り意識が強く、自分だけの縄張りにこだわる
- とても綺麗好きでよく毛づくろいを行い、自分で体を清潔に保つことができる
- 朝や夕方の時間帯に最も活発に動く、夜に活発になる猫も多い
- 狩猟本能が強く、鳥などの動くものに反応しやすい
犬の習性
- 集団行動を好む
- 警戒心と縄張り意識がとても強い
- 自分で毛づくろいすることもあるが、猫とは舌の構造が違うため自分だけでは体を清潔に保つことが難しい
- 集団の中での上下関係に忠実、家族を観察してその中でリーダーが誰であるかを判断する
- 走るものを追いかけたがる
- 嫉妬することがある
猫と犬でしつけを変える
このように猫と犬は習性が何から何まで全く異なるため、同じ扱い方をしては両者の関係がギクシャクしたものになってしまいます。
猫も犬もどっちも大好きな飼い主さんはどちらにも同じように接っしがちですが、同じ屋根の下で共存させるためにはしつけの仕方を変える必要があります。
同居家族が居るのであれば、猫を世話する係と犬を世話する係を完全に分担してしまいましょう。
そうすることで犬が猫に嫉妬したり、猫が後から来た犬を疎ましく感じないようになります。
猫のしつけ
単独行動を好む猫をコントロールすることは困難です。
それどころか後から来た犬をあまり可愛がりすぎると、「なんであとから来たあいつばかり可愛がるんだ?」とスネてしまいます。
仲良くなるまでは先住猫を優先し、犬が居ても安心して暮らせるように猫だけの部屋を用意して、自分の縄張りが確保できるようにしましょう。
ただし好奇心が強い猫の場合は、犬にちょっかいを出してしまって喧嘩になってしまうかもしれません。
犬に手を出さないように、一定の距離感を保てるようにしつけをしましょう。

ヤキモチやきな猫ちゃんの場合はとくに注意ニャ☆
猫ちゃんの性格も考慮して、接してあげるようにしよう!
犬のしつけ
集団行動を好む犬は、群れの中での上下関係に忠実です。
この習性を利用して、先住猫が上であり後から来た犬はその下という序列を徹底的に教え込みましょう。
猫とは違い犬はコミュニケーション能力や社会性が高いので、飼い主さんのしつけ次第で猫と適度な距離を保ち共存することが可能です。
- 食事の順番は猫の後
- 犬が猫に近づこうとした場合には飼い主さんが間に入る
- 猫が寝る部屋に犬を入れない
このようにして犬が猫を目上の存在であることを理解させます。
そのためにはまず犬が飼い主さんの言うことをちゃんと聞くようにしつける必要があります。
そのうえで飼い主さんが「この家では猫のほうが偉い」ことをしっかりとしつけてください。

ワンちゃんは上下関係にとっても忠実だから、最初にしっかりと教えてあげることがとても重要だよ!
猫と犬を一緒に飼う時に注意したいこと
慣れるまで目を離さない
猫だけ飼っていたところに新しく犬が加わった場合、猫のほうは性格次第で、興味を持つ場合もあれば怖がる場合もありますが、犬のほうは「なんだあいつは、こんなのが居るなんて聞いていない」と警戒心を露にする場合が大半です。
しばらくは目を離さず、猫と犬だけで一緒にさせないようにしてください。
犬は外に散歩に行く時間がありますが、完全室内飼いの猫の場合は家の中=縄張りであり生活する空間であります。
そこに犬がやって来るのですから、いきなり一緒にさせると強いストレスを感じてしまいます。
最も心配なのは留守番させるときです。
猫と犬だけを置いて家を空けることはできる限り避けることが望ましいですが、どうしても家を空けなければならないという場合は、必ず部屋を別にしましょう。
猫が安心できる高い場所を用意する
猫と犬とでは力の差が大きいため、新入りの犬は猫にとっては脅威となります。
そこで猫がいつでも逃げ込めるように、安心して過ごせる場所を確保する必要です。
幸いなことに犬はどんなに強くても高いところに上ることができません。
そこでキャットタワーを用意して、犬の脅威を感じずに猫がくつろげるスペースを作ってあげましょう。
場合によっては木の上で生活するような感覚で、しばらくはそこで寝起きしてもらうことになりますから、天井に届くくらいの高さがある突っ張りタイプで、上のほうに隠れられるハウスがあるものが適しています。
また犬は階段を上るのが苦手ですから、一戸建ての場合は1階と2階で活動スペースを分けるのも一つの方法です。

キャットタワーがあれば、1人になりたい時は避難できるから落ち着けるニャ☆
愛情は平等に
猫と犬はしつけを変える必要があり、犬に対しては先住猫が目上であるということを理解させなければいけません。
しかし、飼い主さんの愛情は別です。
どちらかに愛情が偏ってしまうと、猫と犬の関係はギクシャクしたものになり上手くいきません。
できる限り同じように可愛がりましょう。
飼い主さんが猫を可愛がっているときに、犬は体を寄せてきたり、飼い主さんの手を引っ張るような仕草を見せたりします。
逆に飼い主さんが犬と一緒に過ごしていると、猫は部屋の外など離れたところから大きな声で鳴いて飼い主さんを近くに呼ぼうとします。
もし猫がスネてしまったときはなだめ、抱き上げたり、膝に乗せたりしてスキンシップしてください。
犬に対しては猫が居ない散歩の時間に思いっきり可愛がってあげましょう。
猫と犬を仲良くさせる方法は?
猫は自立心が強く、犬は集団での生活を優先するため、無理に近寄せて仲良くさせようとすると上手くいきません。
適度な距離感を保つようにし、最初は寝起きする部屋も分けましょう。
もし近づくと威嚇や牽制をするようなら、猫だけの部屋、犬だけの部屋をそれぞれ用意して、最初は顔を合わせる時間を極力少なくしてください。
ただ、いつまでも顔を合わせないようにしていては仲良くなれませんから、飼い主さんが立ち会って少しずつ顔を合わせる時間を作りましょう。
最初は猫は部屋の隅で犬を見ているだけでも構いません。
やがて家の中で自然と顔が合うようになれば、お互いの存在を理解して同じ家族として認め合うようになります。
その時間がどれくらいかかるかは、犬と猫の性格によって変わりますが、長いときで1年くらいかかるようです。
社会性の高い犬は、猫が自分よりも弱い存在であることを理解すると守ろうとするようになります。

慣れるまで少し時間がかかるかもしれないけど、温かく見守ってね☆
まとめ
猫と犬が仲良く一緒に暮らしてもらうには、飼い主さんが平等に愛情を注ぐことがとても大切です。
愛情がどちらかに偏らないように注意しましょう。
また、それぞれの習性や性格をしっかりと理解して、猫も犬も快適に暮らせるように配慮してあげるといいですね。
最初はちょっと戸惑ってケンカをしてしまう時もあるかもしれません。
でも、長く一緒に暮らしていけばきっといい関係が築けていくはずです。
猫も犬も幸せに暮らせるように、飼い主さんがサポートしてあげて下さいね。

わんにゃんラボ編集部

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