ねこ

愛らしい見た目と仕草から人々を魅了して止まない猫。
家にも3匹ほど居て、部屋の中で自由気ままに寝っ転がったり、毛づくろいしたり、遊びまわったりしています。

しかし、現代では人に飼われ、あるいは人からご飯を貰って生きている猫も元を辿れば野生動物です。
猫はどのようにイエネコに進化し、愛らしいペットとなったのでしょうか。
今回は、猫の進化の歴史について解説します。

ねこ ポイント

猫がどんな進化を遂げて人間に飼われるようになったのか、知らない人も多いんじゃないかニャ?
今日は歴史のお勉強ニャ☆

猫の進化の歴史

ネコ科のご先祖様ミアキス

ミアキス
出典:wikipedia

ネコ科の動物はサバンナを駆け巡る百獣の王ライオンから、小柄のイエネコまで37種ものグループに分かれています。
この動物達の先祖をずっと辿っていくと、「ミアキス」という動物に行き着くと今日では考えられています。

ミアキスは人類が誕生する遥か昔、およそ6500万前~4800万年前に生息していた小型動物で、ネコ目(食肉目)の祖先であり、現代のイヌやアシカなどの祖先でもあると考えられています。

体長は30cm程度ですから、現在のイエネコよりも小柄だったようです。
体型は長くほっそりとした胴体、長い尾、長い脚が特徴で、イタチに似た姿であったと推定されています。

ミアキスからプロアイルルスへ

プロロルイス

ミアキスからはクマ科やイヌ科に進化したものと、ネコ科に進化したものがあり、ネコ科に進化した動物として次に登場するのが「プロアイルルス」です。
およそ2500万年前に登場に、ヨーロッパからアジアにかけて生息していました。

体重は10kgほどでミアキスよりも大柄です。
長い尾、大きな目、鋭利なかぎ爪と歯が特徴で、見た目はジャコウネコに近いと推定されています。

プロアイルルスからプセウダエルルスへ

プスダエルルス

およそ2000万年前に登場するのが「プセウダエルルス」です。

現在、生息している全てのネコ科動物たちの祖先は、ヨーロッパ地域で生息していたこの動物だと推定されています。
ヨーロッバのほかにもアジア、北アメリカなど地球上の幅広い地域に生息しており、現代のヒョウやチーターのような大型の肉食獣で、体は細身ですがとても動きが俊敏で木登りを得意としていたと考えられています。

プセウダエルルスからシザイルルスへ

プセウダエルルスの一部は約2.5mもの体長を誇る「マカイロドゥス」というライオンとほぼ同じ大きさの大型肉食獣へと進化しました。

サーベルタイガーの名前で有名な「スミロドン」もこの系統で生まれた動物です。

マカイロドゥスは1500万~200万年前に生息していましたが、やがて絶滅してしまいます。
マカイロドゥスと別の進化を辿ったのがおよそ1800万年前に登場する「シザイルルス」です。

イエネコの祖先はリビアヤマネコ

リビアヤマネコ
出典:wikipedia

ここからやっとネコ科の登場です。
およそ1200万年前に「アッティカネコ」という動物が登場します。
これこそがイエネコの祖先です。

そして13万1000年前になるとリビアヤマネコが登場します。
体長は約50~70cm程、アフリカ北部、中近東、アラル海までの西アジアに生息し、小型の哺乳類のほか、鳥類、爬虫類、昆虫、果物などを食べて生きていました。

近年、発表された論文によると‥

2017年に学術雑誌「Nature Ecology & Evolution」で発表された研究論文では、遺跡から見つかったイエネコの骨格やミイラ標本から採取した、352点に及ぶサンプルされたmDNAを元に、以下の仮説をまとめました。

  1. イエネコの起源は約1万年前
  2. 場所はアフリカ北東部(現在のエジプト)からアラビア半島西部周辺の農村
  3. 現在のイエネコに最も近縁なのはリビアヤマネコ

このような研究はこれまでもいくつも発表されていて、2007年にアメリカ国立がん研究所(NCI)のキャットゲノム研究チームが、3大陸に生息するヤマネコ5種と、アメリカ、イギリス、日本などのイエネコ979匹のDNAサンプルを解析したところ、最も近かったのが中近東に生息していたリビアヤマネコである可能性が高いと結論づけています。

リビアヤマネコからイエネコへ

ねこ

ヤマネコにはリビアヤマネコを含めハハイロネコ、ヨーロッパヤマネコ、ステップヤマネコ、ミナミアフリカヤマネコと5種類がいますが、このうちイエネコに進化したのはリビアヤマネコだけです。

その理由としては生息していた地域が小アジア(現在のトルコ)と肥沃な三日月地帯(ペルシア湾からチグリス川・ユーフラテス川を遡って、シリア、パレスチナ、エジプトへと続く地域)が地理的に近かったことと、性格的に穏やかで家畜化しやすかったことが大きいと言われています。

人間が猫を飼い始めたのは?

人類がイエネコを飼い始めたのは長らくおよそ5000年前の古代エジプトからというのが定説でしたが、最近の研究ではおそよ9500年前には人間と猫が一緒に暮らしていたことが分かっています。

猫は肉食動物であることから人間とは当初はライバル関係にありました。
それが変わったのは人類が狩猟採集型の生活から、作物を栽培して収穫する生活へと変わり、穀物を倉庫に貯蔵するようになったためです。

米やトウモロコシなどの穀物を主食とする生活では穀物倉庫を荒らすネズミや野ウサギは天敵です。

その頃になると猫は人間の生活圏にも顔を見せるようになり、やがて倉庫に住み着くようになります。

肉食動物の猫は穀物を食べません。
それどころか穀物を荒らすネズミや野ウサギを退治してくれる番人としてありがたがられ、やがて人に飼われるようになります。

猫 メモ

ニャるほどー‥猫ちゃんはこんな風に進化を遂げたんだね。
かつてのライバルだった猫と人間が仲良くなれてうれしいニャ♡

まとめ

全ての猫科動物の先祖を辿るとおよそ6500万前~4800万年前に生息していたミアキスという小型の肉食動物に行き着きます。
そこからプロアイルルス→プセウダエルルス→シザイルルスと何千万年もかけて、現在のイエネコの祖先となるのがリビアヤマネコに進化しました。
他にも4種類のヤマネコがいましたが、おとなしい性格で家畜化しやすかったことからリビアヤマネコのみが人間に飼育されるようになりました。

そしてリビアヤマネコから生まれたのが、今日私たちの身近な存在であるイエネコです。
猫が人に飼われるようになったのは、穀物を食い荒らすネズミや野うさぎを退治するためで、およそ9500年前には猫と人間が一緒に暮らしていたことが分かっています。

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わんにゃんラボ編集部

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