室内飼いの猫は運動不足になりがちで、愛猫の肥満が気になるという飼い主さんが多いのではないでしょうか。
肥満は万病のもとと言われ、心臓病や糖尿病、肝臓に脂肪が溜まる脂肪肝や血管が詰まる動脈硬化の原因となります。
そこで気になるのが愛猫の体型です。
猫はそれぞれ体格が異なるため体重だけではなかなか肥満かどうかの判断がつきにくいからです。
では、どのようにして猫の体型を測り、肥満かどうかを判断したら良いのでしょうか?
そこで、猫の体型判断の基準について解説します。

目で見てわかる簡単な肥満チェック方法を紹介するニャ!
ぜひやってみてね☆
猫が肥満かどうかをチェックするには?
肥満猫にしないためには太り出す前の兆候をしっかりと把握して、食事管理や運動などを行わせて太りすぎを未然に防ぐ必要があります。
そこで、猫の肥満度合いを判断する目安としてボディコンディションスコア(BCS)と呼ばれるチェック方法があります。
方法は目視で真上からと真横から猫の体型を判断します。
フサフサした被毛の猫の場合は見た目と実際の体型にギャップがありますから、目視だけでなく両手でお腹周りを触って確認します。
飼い主さんが定期的に猫の体型を確認するだけで肥満であるかどうか判断できるこの方法はとっても簡単です。
ちょっとした空き時間でできますからぜひ行いましょう。
ボディコンディションスコアの基準
BCS1 痩せ体型
目視でゴツゴツした肋骨の線、腰椎と骨盤のシルエットがすぐに分かる猫は痩せています。
真上から見てウエストが深くくびれていて、横から見ると腹部が奥深く引っ込んでいるため一目で痩せ体型であることが分かります。
お腹まわりを触ると、すぐに肋骨の感触が分かるほど肉と脂肪が少ないのが特徴です。
また脇腹にほとんど脂肪がついていないため、普通体型や肥満気味の体型の猫に見られる脇腹のヒダが確認できません。
BCS2 やや痩せ体型
真上から見るとウエストが細くなっていてしっかりとしたくびれが確認できます。
横から見ると腹部の引っ込みが僅かです。
お腹周りを触ってみると少し脂肪がありますが肋骨の感触があるのが特徴です。
BCS3 普通体型
真上から見るとウエストにわずかにくびれがありますが、肋骨を目視で確認することができません。
横から見ると腹部が僅かに引っ込んでいて中央付近は少し盛り上がっています。
脇腹にはヒダが確認できます。
お腹周りを軽く触っただけでは肋骨の感触はありませんが、少し強く触ると肋骨の感触が少し伝わってきます。
BCS4 やや肥満体型
真上から見てもウエストのくびれがほとんど確認できず、肋骨は全く確認できません。
横から見ると腹部の引っ込みが丸く中央は少しせり出していて、脇腹がくぼんでいます。
また脇腹にはヒダが確認でき脂肪によって少し垂れ下がり、歩くと揺れます。
BCS5 肥満体型
真上から見るとずんぐりむっくりとしていてくびれは全く確認できません。
もちろん肋骨も確認できません。
さらに腹が左右に広がっています。
横から見るとお腹のラインが丸く中央が大きくせり出しています。
脇腹にはたっぷりと脂肪がついていてヒダが目立ち、歩くと大きく揺れます。
お腹周りを触ってみても厚い脂肪に覆われているために肋骨を確認することができません。
また背中を触ると痩せ体型の猫や普通体型の猫には見られる背骨の感触か全くありません。

あなたの猫ちゃんはどうだったかニャ?
肥満は病気のリスクも高まるから要注意ニャ!
肥満であることが分かったら原因を突き止めよう!
猫の体型を目視と手で触った感触で測り太り気味であることが分かったら何をすれば良いのでしょうか?
まず肥満の原因を突き止める必要があります。
肥満の原因が分かったら食事管理や運動を行いましょう。
食べ過ぎ
お皿にフードを山盛りにして好きなだけ食べさせる生活をしていると、猫によっては際限なく食べてしまい太ってしまいます。
そのとき食べる分だけを適量与えてください。
与える量はフードのカロリーと猫の体重によって変わりますから、フードのパッケージに書かれている量を目安にするといいでしょう。
キャットフードが合っていない
猫の年齢に合ったフードを選ぶことも大切です。
育ち盛りの子猫はたっぷりと脂質とたんぱく質を摂る必要があります。
成猫は運動量によってやや異なりますが、若いうちは活発に活動するため良質な脂質とたんぱく質、豊富なビタミン、ミネラル、タウリンなどを配合した成猫向けのフードが必要です。
猫も歳を重ねると老化します。
10歳以上の老猫は運動量が落ちるため、カロリー摂取を成猫よりも少なめにする必要があります。
運動不足
完全室内飼い猫はどうしても運動不足になりやすいため、室内でもしっかりと運動できるようにキャットタワーを導入しましょう。
上下運動を行うことで足腰を鍛えることができます。
また不妊・去勢手術を行うと基礎代謝が低下するため太りやすくなるため、食事の量を調整して運動させてください。

猫ちゃんのダイエットの詳しいやり方はコチラの記事をチェック!
【猫の急激なダイエットは危険!正しいダイエット方法を知ろう!】
まとめ
肥満は万病のもと、心臓病や糖尿病を予防するためには太りすぎを防ぎたいものです。
猫の体格はそれぞれ異なるため体重だけでは一概に判断できません。
そこで気になるのが体型です。
肥満かどうかはボディコンディションスコアでチェックしてみましょう。
肥満の原因を探り、食生活や運動を取り入れて健康的な生活を送れるといいですね。

わんにゃんラボ編集部

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