猫の下痢 原因と対処法

猫の下痢は決して珍しい症状ではないため、「放っておいても大丈夫だろう」と甘く見てしまいがちです。」しかし、下痢の原因によっては思わぬ病気が潜んでいることもあり油断できません。

一言で下痢と言ってもその原因はさまざまです。

そこで猫が下痢をする原因と、飼い主さんに出来る対処法どのような場合に動物病院を受診したら良いのかについて解説します。

ねこ ハテナ

最近、猫ちゃんが下痢をしているんだけど‥もしかして病気かな?
どう対処したらいいのかニャ?

猫が下痢をした時に考えられる7つの原因

猫の下痢 原因

1.腸内環境の悪化

下痢の発生で真っ先に考えられるのは腸内環境の悪化です。
猫の腸にも人間と同じように善玉菌と悪玉菌が生息しています。

善玉菌には乳酸菌やビフィズス菌があり、腸内環境を整えて食べ物の消化吸収と便として排出するぜん動運動を促す役割を果たしています。

一方、悪玉菌には大腸菌やウェルシュ菌があり、善玉菌の働きを邪魔し腸の機能を停滞させてしまいます。

それによって引き起こされるのが下痢や便秘といった便性の異常です。

2.ストレス性の下痢

猫も人間と同じように日々の生活でストレスを感じています。
猫は人間が思っている以上に繊細な生き物で、環境に変化を嫌い上手く適応できない場合があります。

例えば引越し、飼い主さんの長期に及ぶ離別、折り合いの悪い猫との同居、知らない人が家に来た、新しい家族が増えた、外の猫との喧嘩などです。

適度なストレスは緊張感をもたらし良い影響もありますが、過剰なストレスは心身に負担をかけます。
猫と人間の体は仕組みがかなり似ていて、ストレスを脳が感じると視床下部が反応して自律神経を通して腸に働きかけます。

下痢は消化管によって食べ物を動かしながら排出に導くぜん動運動が停滞すれば便秘となり、過剰に働いたときは下痢が引き起こされます。

3.誤飲

キャットフード以外のものを誤って食べてしまったときに下痢が発生することがあります。
特に気をつけなければいけないのが農薬、殺虫剤、殺鼠剤などの薬物です。

このような薬剤が猫の体に入ってしまうと、中毒を引き起こし激しい下痢や嘔吐、血便など危険な症状が引き起こされ、最悪の場合は死に至ります。

4.キャットフードを変えた

キャットフードを変えてから下痢をするようになった場合には、もしかしたら変えたフードが猫の体に合わないのかもしれません。

市販されているキャットフードの多くは猫に合うように、栄養バランスや消化に配慮しています。
ところがフードと猫には相性があるため、合わないフードを急に与えると下痢をしてしまうことがあります。
フードを切り替える場合は前のフードに少しずつ新しいフードを混ぜて、徐々にその量を増やしていきましょう。

ほかにもフードの材料に問題があることもあります。
フードの原材料表示をよく確認してみましょう。
赤○号、青○号といった人工着色料や、BHTやBHAなどの人工由来の酸化防止剤、亜硝酸ナトリウム、ソルビン酸などの添加物が意外と多く使われています。
これらの添加物はアレルギー性や発ガン性が問題になっていますし、人口着色料など石油を原料に使われている添加物は消化にも良くありません。
フードに含まれている添加物によって下痢が引き起こされることも考えられるのです。

5.人間の食べ物を与えた

猫は人間の食べ物を欲しがります。
だからといって猫が消化しにくい食べ物をホイホイ与えていると上手く消化できずに下痢を引き起こすことがあります。

6.ウイルス

パルボウイルスやコロナウイルスといったウイルスに感染すると大変重篤な症状が引き起こされます。
下痢に加えて、嘔吐、発熱などの症状が現れます。

7.寄生虫

外に出ている猫の場合は寄生虫に感染することがあります。
いわゆる「虫当たり」で、下痢が引き起こされることがあります。

ねこ ポイント

まずは、なぜ猫ちゃんが下痢をしているのか‥原因を探ってみよう!

猫が下痢をした時に飼い主さんができる対処法

猫が下痢をした時の対処法

飼い猫が下痢をした場合、それが一度なのか何度も続いているのかあるいは慢性的に下痢をしているのかによって対処法も異なります。
人間もそうですが、ちょっと体調を崩したり食べ物を上手く消化できないだけでも下痢をすることがあります。
下痢が一度限りであれば特に心配は要りませんが、続くような場合は深刻な症状である可能性があります。

飼い主さんができる下痢の対処法には以下のようなものがあります。

  • 脱水症状を防ぐために水分をたくさん摂らせる
  • 療養食を摂らせる
  • 消化に良いウェットフードを与える
  • とにかく安静にさせる

下痢をしたことで元気がなく食欲も落ちてしまうことがあります。
下痢をするということは胃腸が弱っているということでもありますから、水分と消化に良い食べ物を摂らせるようにしましょう。

ねこ いただきます

ウェットフードは食欲の落ちている猫ちゃんでも食べやすいし、水分補給もできるからおすすめニャ☆

やってしまいがちな間違った対処法

猫が下痢をした時の間違った対象

飼い主さんがやってしまいがちな誤った対処法として、絶食させる、人間用の整腸薬や下痢止めを与える、原因が分からないのに虫下しの薬を与えるといったものがあります。
なぜそれらがNGなのか、詳しく見ていきましょう。

食事を控えさせる

「下痢をしているならしばらく食べさせないほうが良いのでは?」と安易に考える飼い主さんも居られますが、ただでさえ下痢によって体の水分が失われている状態で、十分な水分補給を怠ると脱水症状を引き起こしてしまいます。
また猫は何日も絶食すると肝臓の病気になってしまうことがあります。
弱った胃腸に配慮しつつ、しっかりと栄養を摂ることで腸の働きを本来の状態に戻すことが必要です。

人間用の薬を与える

手元にある人間用の薬を安易に与えてしまうのも良くありません。
人間用の薬はあくまで人間の病気を治療するために開発されています。
「○○は猫に与えても大丈夫」「○○は猫にも効果がある」などとエビデンスのない情報がネットでは飛び交っていますが、獣医の診断を受けないで安易な素人判断に薬を与えると症状を悪化させてしまいかねません。

虫下しの薬を飲ませる

ペット用の虫下し薬も同様で、下痢の原因を特定する前に「虫下しでは?」と決め付けて薬を与えると逆効果になってしまうことがあります。
そもそも寄生虫の種類によって飲ませる薬も異なりますから、条虫が居るのに回虫の薬を飲ませても何の効果もありません。

ねこ 腹痛

この3つの対処法はNG!
症状が悪化しかねないので絶対やらないでニャー!!

こんな症状が見られる場合は動物病院へ

猫が下痢をしたら病院に連れて行く?

このような下痢の症状が見られる場合は出来るだけ早く動物病院を受診しましょう。

  • ドロドロのウンチを出している
  • 下痢が何日も続いて治まらない
  • 下痢をしていて食欲が全くない
  • うずくまって動かない
  • 子猫や高齢猫の下痢

ドロドロウンチは病気が疑われるため要注意とされています。
全く食欲がない、うずくまって動かないのは猫の体が深刻な状態にあるからです。
子猫や高齢猫は体力がないため要注意です。
命に関わる可能性もあるため、念のために動物病院を受診しましょう。

まとめ

猫の下痢にはいくつ原因が考えられます。
生活習慣が原因で引き起こされる腸内環境の悪化やストレスによる下痢、誤飲による中毒性の下痢、フードの変更や人間の食事を与えたことによる食べ物が原因の下痢、ウイルスや寄生虫による下痢です。

猫が下痢をした場合はそれが一回限りなのか、何度も続くかによって対処法も変わってきます。
一度限りの下痢であれば特に心配は要りませんが、続くようであれば甘く見ずにしっかりと対処しましょう。

水分をたくさん摂らせる、療養食や消化に良いウェットフードを与える、安静にさせるといった飼い主さんが出来る対処法をまず行ってください。

素人治療は危険です。
絶食させたり人間用の整腸薬や下痢止めを与えるのは止めましょう。
もしドロドロのウンチを出している、下痢が何日も続いて治まらない、食欲が全くない、うずくまって動かない場合は病気が疑われるため早めに動物病院を受診してください。

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わんにゃんラボ編集部

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